心の底に根付いた感覚
はるか昔、狩猟によって肉を得て、木の実を探し、農耕による作物でその日その日をようやく生きていた先人たちに「暇(ひま)」というものは無かったと思います。
彼らの労働とは、すなわち生きるための食物を得るための行為そのものでした。
小さな子どもたちは遊んでいたかも知れませんが、その遊びは、将来の労働に直結するものであって、暇つぶしではなかったでしょう。


現代では、自給自足の生活をしている人を除けば、働いて得られるものはお金です。
お金は、生きるために必要な食物を買うこともできますが、遊ぶためにも使えますし、手を出すと警察が寄ってくるものを買うこともできてしまいます。
つまり現代の人には暇な時間というものがあって、暇な時間に何をするか、選択肢も多様です。
かといって現代の人の一部は、自分が幸せだとは感じていないようです。
特に日本人は、先進国の中で自分が幸せだと感じている率が低いというデータがあります。


自分が幸せか、幸せでないかを分ける境界は「こうして日々生きていられることが素晴らしい」と感じるか「自分が生きていることは当たり前で、取るに足らないもの」と捉えるか、はたまた「自分はOK」なのか「自分はOKではない」のか、そういった感覚の差ではないかと思います。
その感覚を持つ根底は、遺伝の要素もあるでしょうし、どのような環境で育ったか、も関わってきそうです。


若い人が自ら死の線を越える選択をしたニュースを聞くたび、悲しさを覚えます。
将来の自分にどんなことが起きるのかという期待感や、将来の自分がどんな人や出来事に逢えるのかという好奇心の芽は、そのとき自分が見舞われた境遇や、根付いている「自分はOKではない感」が影響して、芽が花を咲かせる前にことごとく摘み取られてしまったのでしょう。


僕は40歳を前にした神奈川県で働く会社員にしては給料が高くはなく、住宅ローンや長男の幼稚園費、その他ありとある支払いに追われて、家計は火の車です。
自分の小遣いは自主的にゼロにしているので、会社の飲み会にはもう7年以上1度も顔を出していない状態です。
読みたい小説も買っていないですし、大好きなスピッツのアルバムも直近2枚のオリジナルアルバムが未だに買えていません。
長男が生まれてから、泊まりの旅行には1度も行っていませんし、外食らしい外食もほとんどしていません。
ですが僕は、自分は幸せだと感じています。


晴れた日にベランダに立って洗濯物を干していると、太陽のまぶしさや、風が運んでくる空気のみずみずしさ、遠くにぼんやり見える山肌の色、飛ぶ鳥が残していく軌道や話し声、刻々と姿を変える雲の生き様、それらを見て聞いて感じるだけで、これまで無事に生きてこられて本当によかった、と思えます。
奥さんと長男の笑顔を目にして、帰宅すると僕にとびかかってくる犬のハアハアした吐息を聞くだけで、今日も無事に家族に会えて本当によかった、と心から思えます。
その何気なく自分に降りてくる幸せな感覚が、僕を突き動かしてくれるのです。


その感覚さえあれば、困難にも立ち向かっていけますし、あらゆる境遇にあっても笑顔が浮かぶ何かが見いだせるのです。
その感覚がないと、どれだけの資産や、どれだけの自由な時間があって、どれだけの欲望が満たされたとしても、「何かいいことないかな」とぼやき続けるのです。


僕は長男に対して、苦手なことがいくつあってもいいから、その感覚を心の根底に持って生きてほしいなと願っています。
それさえあれば、1度や2度失敗しても、夢や目標に向かって突き進んだり、家族を護るために身を粉にして働くことだってできるわけです。


ですが、願っているだけでは意味がありません。
長男と過ごしているときに、以下のようなことを実践しています。
・長男が僕に話しかけてきたとき、できるだけ相づちを打ってきっちり返事をする
・食べ物を食べたら「美味しい」「ありがたいね」等とプラスの言葉を言う
・「おはよう」「おやすみ」「いただきます」「ごちそうさま」等のお決まりの挨拶を言う
・不平不満を言わない
・「眠い」は言うけれど「疲れた」は言わない


決して、「自分は幸せだと思いなさい」と直接的には言いませんし、自分に無理して上記のことを言うわけでもありません。
遠赤外線のぬくもりのように、じわじわと伝わるイメージです。
もちろん、これらだけで長男によい効果があるのかは定かではありませんが、少しでも何かできたらな、という気持ちでいます。


ウルグアイの元大統領、ホセ・ムヒカ氏が先日来日して、彼の発する言葉が注目を集めました。
ムヒカさん
物質やテクノロジーや住環境が豊かになっても、人間は何ら幸せになっていない、と彼は言っています。


どんな時代、どんな状況(運悪くあまりにも劣悪な環境に置かれた場合は除きますが)にあっても、幸せは心一つで決まるという、結局は相田みつをさんの残した言葉をダラダラを述べただけでした。完
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[2016/05/02 00:00] 子育て | トラックバック(0) | コメント(0) | @
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